8月の保護者の方による読み聞かせがありました。
プレップ・G1・G2は「すみれ島」「コーネリアス」「はつてんじん 初天神」の3冊を読んでいただきました。8月は太平洋戦争で原爆が投下され終戦となった月、日本人として忘れてはならない、平和について考える月でもあります。絵本「すみれ島」は、4年生の教科書に出てくる「一つの花」の著者でもある今西祐行さんが書かれた本です。「昭和20年、九州の南の海辺にある小さな小学校の上空を日の丸をつけた飛行機が飛ぶようになります。特攻機です。そして、子供たちはすみれの花束を送り、特攻隊員と手紙を交換するようになります。幾機の特攻機がすみれをもって南の海に散ったことでしょうか。そして戦争が終わり、小さな無人島に、すみれの花が一面に咲くようになります。名前のなかったその島を海辺の人たちは「すみれ島」と呼ぶようになりました。」・・・戦争の愚かさと平和の大切さをあらためて考える一冊です。低学年の子供たちにもこのような絵本を通して伝わっていたと感じます。あとの2冊はユーモアあふれる絵本でした。どの子も興味津々で聞いていました。


G3・G4は「おおきな木」を読んでいただきました。英語名は「The Giving Tree」。原作・絵はシェル・シルヴァスタインさん、訳はあの村上春樹さんです。
ひとりの少年とりんごの木はとっても仲良しでよく一緒に遊んでいました。少年が大きくなるにつれ、次第に木と過ごす時間が少なくなってきます。大人になった少年は、久しぶりに木に会いに来ますが、一緒に楽しい時間を過ごすのではなく、木に欲しいものがあるとお願いをします。木は喜んで彼の願いを聞き入れます。しばらくすると彼がまたお願いをしに来ます。そのたびに木は彼の願いを聞き入れて・・・自分の実や枝や幹を差し出し、最後には切り株になるりんごの木。りんごの木の側に立って読むか、少年の側に立って読むかでも、感じることは変わってくることでしょう。最後の場面がとても印象的で、何度読んでも、いくつになって読んでも、そのたびに自分の感じ方や想いが変わってくるすてきな一冊です。子供たちは物語の中に引き込まれるようにして、この絵本の世界に浸ることができました。


G5・G6は「一度読んだら絶対に忘れない 地理の教科書」を読んでいただきました。
この本は、公立高校教師You Tuberムンディ先生 山﨑圭一さんの著書です。地形や地名などひたすら暗記する教科だと思われがちな地理ですが、地理の本当のおもしろさは、地形や気候などのメカニズムを学ぶことで、世界の文化や経済活動、災害など、世界のしくみがより理解できるようになる点にあります。この本はそんな楽しさを教えてくれる一冊です。
今日は実際に地球儀や世界地図を見て、自分の目で確かめながら本を読み聞かせていただきました。オーストラリア大陸とグリーンランドの大きさを比べる時に、メルカトル図法の世界地図と実際の地球儀とを見比べると全く違った結果になったり、地球儀で同じ緯度の線をずっとたどっていくと共通点が見えてきたり・・・と、子供たちは夢中になって話を聞きながら確かめていました。最後は日本の梨がオーストラリアのゴールデンバレーでも採れる理由についても、実物を見せながら話をしてくださいました。教科書は無味乾燥な感じがしますが、実はワクワクが詰まっているのだなあと改めて感じた子供たちでした。



読み聞かせ保護者ボランティアの皆様、今回もすてきな本を選んでくださり、子供たちに素敵な時間をくださいまして、どうもありがとうございました。
